この人間関係のシリーズでは、「様々な人間関係の課題」にフォーカスし、私たちの日常生活における人間関係の重要性とその複雑さを一緒に掘り下げていきます。人とのつながりは私たちの心の健康に不可欠であり、それが日々の生活や幸福感に大きく寄与することは多くの研究によって示されています。

このシリーズの第一回目では、人間関係の重要性について、私自身の経験を交えながら掘り下げていきます。特に、職場での人間関係の難しさから学んだ教訓をお伝えします。かつて、私は組織内でのコミュニケーションが非常に苦手で、それが会社を辞めるきっかけとなりました。気心が知れた人とは問題なく付き合えましたが、関係性が悪い人とは長時間一緒にいることが苦痛で、そのストレスは日常生活にも影響を及ぼしました。

例えば、私は何かと表情に出るタイプで、関係性が悪い相手と対面しているときの自分の表情や行動がどうだったかは、今でも想像がつきます。ただ、実際の自分の顔は見えないため、どれほど険しい顔をしていたかは分かりません。よく「表情は鏡を見れば分かる」と言われますが、鏡に映る自分の顔は意識しているため、素の表情とは異なります。実際には、私の怒った顔やイライラした顔は、自分が想像する以上に相手は不快だったかもしれません。

こうした関係性の悪い相手とのコミュニケーションは、必ずと言っていいほどネガティブな行動に繋がります。私の態度が相手にも影響を与え、その結果、負のループが生じるのです。このような経験を通じて、人間関係の複雑さと、その改善の難しさを痛感しました。通常のコミュニケーションを円滑にする方法や自己啓発の専門書だけでは、これらの問題は解決しません。

次回以降では、「家族関係」をはじめ、親子や夫婦間でのコミュニケーションの課題について具体的にお伝えしていこうと考えています。家族の中で起こる小さな誤解がどのように解決され、関係が強化されるのかを、実際のエピソードを交えてお伝えします。さらに、友だちや職場の同僚・部下・上司、恋愛関係、オンラインのつながりなど、生活の様々な側面で遭遇する人間関係の課題についても掘り下げていきます。

それぞれの関係で遭遇する課題に対し、具体的な解決策を示すことで理解と共感を深めていきます。このプロセスを通じて、私たち一人ひとりが自己の関係性を見つめ直し、改善する手がかりを提供することが、このシリーズの目的です。

そしてこのコラムの読者の皆様からの体験や意見も大歓迎です。一緒に学び、成長する時間を共有しましょう。このシリーズが、あなたの人間関係を見つめ直し、改善するきっかけとなることを心から願っています。人間関係の深掘りを通じて、自分自身と他者との関わりを見直し、より豊かな人生を送るための具体的なステップが、あなたの人生において有益なものとなるよう、今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者プロフィール

小橋広市
小橋広市
武蔵野美術大学卒業後、東京の建築デザイン事務所に就職。その後、京都で建築士事務所を設立。人の共通心理をとりいれた店舗や狭小住宅の企画設計を生業としていたが、59歳で心筋の半分以上が壊死する重度の心筋梗塞で倒れ、事務所を廃業。紆余曲折を経て住環境ライフコンディショニングコーチとしてリスタート。近年では、企業研修において、それぞれの組織に応じた内容にカスタマイズし提供している。

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