皆さん、こんにちは。

今回は、私が講師を務めた最近のワークショップでの体験をお話ししたいと思います。

テーマは「べき」や「コアビリーフ(自己の基本的信念)」について。つまり、「◯◯をするべきだ」「私は◯◯であるべきだ」という、自分自身に対する価値基準や他者への期待について考える時間でした。

参加者は様々な世代の女性たち。その中でも、50代の女性たちは「べき」についてあまり思い悩んでいないという意見を持っていました。一方で、30代の女性は「べき」がたくさんあり、それが自分にプレッシャーを与えていると感じていました。

この世代間の違いには、自分の人生経験、社会や文化の影響、またその時点での人生のステージなど、様々な要素が絡まっているのではないかと感じました。この体験を通じて、年齢の違いだけでなく、それぞれの世代が自身の「べき」をどのように捉え、どのようにそれに対処しているかを理解する絶好の機会でした。

そこで、今後のワークショップでは異なる世代が一緒に「べき」について考える時間を設けることにしました。その際、まずは皆さんが「べき」をどのように感じ、どのように対処しているのかを共有する時間を持ちます。これは、他者の視点に共感するための第一歩です。

さらに、小グループを作り、各世代が直面している「べき」についてシェアします。これにより、異なる世代間での視点の交換が促され、相互理解が深まるのではないでしょうか。

さらに面白い試みとして、各世代の「べき」を演じてみるロールプレイも取り入れてみようと考えています。他の世代がどのように「べき」を感じ、どのように対処しているのかを直接体験することで、より深い理解が生まれるのではないかと思います。

そして最後に、学んだことを全員で共有します。これは、皆さんが自分自身について深く理解し、他の世代の視点に開かれ、全体としての共感を促進するための重要なステップです。

私たちのワークショップの目的は、「べき」について話し合い、それを共有することで、他の世代の視点を理解し、その違いを尊重すること。それこそが、真の共感と理解の一歩になるはずです。

あなたも私たちと一緒に、「べき」について、自分自身と他人との関係の中で考えてみませんか?

そして、そのプロセスを通じて、自分自身と他者への深い理解と共感の落とし所を見つけませんか。

投稿者プロフィール

小橋広市
小橋広市
武蔵野美術大学卒業後、東京の建築デザイン事務所に就職。その後、京都で建築士事務所を設立。人の共通心理をとりいれた店舗や狭小住宅の企画設計を生業としていたが、59歳で心筋の半分以上が壊死する重度の心筋梗塞で倒れ、事務所を廃業。紆余曲折を経て住環境ライフコンディショニングコーチとしてリスタート。近年では、企業研修において、それぞれの組織に応じた内容にカスタマイズし提供している。

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