家族それぞれの理想

S様 女性(40代)
住環境ライフコンディショニング

私たちの家族がリフォームを決意したのは、家が手狭になってもう少し広くして使いやすいキッチンにしたいと感じたからです。でもリフォームの計画を進めるうちに、家族のそれぞれの希望や意見の違いが明らかになり、中々前に進まない状況になってしまいました。

私は機能的なキッチンを、夫は趣味のためのスペースを、子どもたちはそれぞれのプライバシーを重視していました。そんな状態にも関わらず家族全員が堂に会して話し合うことはほとんどなく、打合せには私と主人だけが参加して営業の方の前で言い合いになったりしていました。計画は行き詰まりいっそリフォームを中止しようかとまで考えていました。

そんな時、リフォーム会社から「住環境ライフコンディショニングコーチ」の小橋さんを紹介されました。最初は何のことかさっぱりわかりませんし、営業の応援でも呼んだのかと腹立たしさを感じていました。ところが、小橋さんが参加した打合せは私たちにとって目からウロコの体験となりました。

まず、私たち一人ひとりの現在の生活習慣や不満点、そして理想の住まいについて丁寧に聞いてくれました。子どもたちも含め、家族全員がそれぞれの思いを言葉にすることで、お互いの立場を理解し始めたのです。特に印象的だったのは、「もし何の制約もなかったら、どのような家に住みたいですか?」という質問でした。これにより私たちの中にあった理想の家のイメージが浮かび上がり、意外にも家族全員の希望がほぼ一致していることがわかりました。

この打合せの体験を通じて、私たちはただのリフォームではなく、家族の未来のための住まいを考えるようになりました。子どもたちが成長し、家を出ていくことも考慮に入れ、将来的なライフスタイルの変化に対応できる柔軟な住環境について時間をかけて何度も話し合いました。結果として、当初の予算よりも大幅に抑えたリフォーム計画を立てることができました。これは、家族全員が納得し、本当に必要なことだけにフォーカスしたからです。リフォーム後は、私たち家族にとってまさに「家族全員で作った理想の住まい」になりました。

この体験から家族全員の想いを理解し、それぞれのこだわりを尊重しながら全体の計画を整えることが、最適な住環境を創る鍵だということを知りました。そして途中から打合せに参加して頂いた小橋さんの存在が、私たちでさえ気づいていなかった大切なことを引き出してくれたことには感謝しかありません。