手術の翌々日から、リハビリが始まりました。膝を曲げたり伸ばしたりする基本動作を少しずつ繰り返す日々です。午前中のトレーニングでは「曲げる時には息を吸い、伸ばす時には吐く」と呼吸のリズムを合わせることを教わりました。理論的で分かりやすく、体にスッと入ってきます。
自動膝曲げ伸ばし機の角度は、最初は90度でしたが、9日目には100度まで進みました。数字としてはわずかかもしれませんが、私にとっては確かな成長であり、一歩一歩の積み重ねを感じさせてくれます。

病室の環境も変化しました。これまでは8人部屋で両サイドを認知症の患者さんに挟まれていたため、声や音で眠剤を飲んでも眠れない夜が続いていました。そんな中で看護師さんが「小橋さんの環境があまりにも気の毒」と心配してくださり、6人部屋の「静か部屋」へ移動させていただきました。スペースも広く、心からの感謝でいっぱいです。
また、この間に7日間ずっと付き添ってくれた看護学生さんの実習が終わりました。超音波での血管検査まで丁寧に寄り添ってくれましたが、別れの時はあっさりと訪れ、午後のレントゲン検査は一人で受診しました。それでも支えてくれた日々への感謝は消えません。
そしてこの期間、私はひとつ大切な学びを得ました。
理学療法士は年々増えていて、その中で患者さんに選ばれるためには、先を見据えた知識やスキルが必要だと聞きました。私が住宅を設計していた頃、住む人の生活習慣を徹底的に引き出さなければ、その人に本当に合った家はつくれないと実感していました。
それは理学療法士にも共通することだと思います。病院でのリハビリのその先にあるもの。つまり、これからの理学療法士は、退院した後の患者さんの生活習慣そのものを見直すきっかけでなければならない。退院して終わりではなく、そこから新しい生活が始まるからです。
この気づきは、私自身が代表を務める協会の認定資格講座にも直結するヒントとなりました。
「人の習慣を引き出し、その人らしい生き方を支える」という視点は、建築や医療だけでなく、人間関係や自己成長にも通じています。ここから新しいカリキュラムの種が芽生えたように感じています。
投稿者プロフィール

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武蔵野美術大学卒業後、東京の建築デザイン事務所に就職。その後、京都で建築士事務所を設立。人の共通心理をとりいれた店舗や狭小住宅の企画設計を生業としていたが、59歳で心筋の半分以上が壊死する重度の心筋梗塞で倒れ、事務所を廃業。紆余曲折を経て住環境ライフコンディショニングコーチとしてリスタート。近年では、企業研修において、それぞれの組織に応じた内容にカスタマイズし提供している。
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