手術当日。14時に手術室へ入りました。
学生を含めておよそ10人ほどのスタッフに囲まれて準備が始まります。14時15分までの間に機材や体勢の確認が進められ、その後15分間で麻酔の準備が行われました。
14時30分、手術がスタート。
麻酔が効き始めてからは3〜4秒のうちに、麻酔科医の声が遠のき、脳にモヤがかかるように意識が落ちていきました。終了は17時30分頃。約3時間に及ぶ手術でした。
人工関節はシルバーの金属部品(チタンやコバルトクロム合金など)で作られており、大きく分けて太もも側に装着する金属の部位と、すね側に装着する金属の部位、そしてその間に滑らかに動くように入る樹脂のパッド(ポリエチレン製)のパーツで構成されているそうです。つまり3〜4つの部品を組み合わせて、ひとつの関節が再現されているのです。
関節の可動域はモニター付きのコンピュータを使って135度に設定されたそうです。膝立ちの状態をシミュレーションしながら施術が進められ、骨はドリルのような器具で削られていったそうです。手術室の温度が低く、身体を温めてくれていたため、術後は汗びっしょりになっていました。
これらの詳細は、入院以来、担当に付いてくれた看護学生さんが可能な範囲で伝えてくれたことです。私自身は眠っていて覚えていませんが、彼女の話によれば、骨は白く、思ったほど血液は溢れず、大腿部の辺りをしっかりと圧迫し、時間を測りながら止血していたそうです。直接の記憶ではなくとも、その様子を聞くことで自分の身体に起きたことを実感できました。
術後は強い痛みに襲われ、夜も眠りは浅く、不安が混じります。
それでも翌日には回復の兆しが少し見え始めました。動きは制限されながらも、看護師さんやリハビリの理学療法士の先生の声かけに励まされ、「ここから一歩ずつだ」と気持ちを落ち着けました。
翌日は安静にした上で全身を拭いてもらい、久しぶりに心地よい清潔感に包まれました。
痛みと不安の中にも、小さな安堵と支えがあることを強く感じた一日でした。
投稿者プロフィール

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武蔵野美術大学卒業後、東京の建築デザイン事務所に就職。その後、京都で建築士事務所を設立。人の共通心理をとりいれた店舗や狭小住宅の企画設計を生業としていたが、59歳で心筋の半分以上が壊死する重度の心筋梗塞で倒れ、事務所を廃業。紆余曲折を経て住環境ライフコンディショニングコーチとしてリスタート。近年では、企業研修において、それぞれの組織に応じた内容にカスタマイズし提供している。
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