2013年、私の身体は働きを止め、一瞬にして私の人生は大きく変わりました。

60%以上の心筋が壊死し、これまでの生活を送ることができなくなりました。入院中にその変化に対応するために新たな道を探し始めました。退院後、今までやってきた仕事の整理も終わり、新しいスタートを切るための準備を進めました。

必要な知識を得るためにあらゆる本を読み、それらをアウトプットする自己表現の一つとして、1000日修行と題して、毎日休まずに1000日間700字以上の内容でブログを書き始めました。しかし、私の心に残る壁が「はじめの一歩」が出ないことでした。

新しいことを始めるとき、最初の一歩はたいてい最も難しいもの。恐怖、不確実性、自信の欠如。これらは私の一歩を拒みました。何度もトライしましたが同じことの繰り返し。結局、この一歩を踏み出すために必要なものは、意外と身近なところにありました。

他者ばかりに目を向け、自分自身を理解していませんでした。その頃、流行っていた言葉が「自分探しの旅」。
まず、自分自身を徹底的に理解することから始めました。自分の強み、弱み、価値観を理解し、それらを活かす道を探す。こうすることで、自分の能力と情熱に基づく新たな道筋がほんのり観えてきました。

次に目標設定をしました。具体的で達成可能な小さな目標を立て、その目標に向けて戦略を組み立てる。ここで重要なのは、自分の能力を信じ、達成感の積み重ねで自己効力感を高めること。それが行動を起こす勇気になりました。

私の経験から言えることは、「はじめの一歩」は生きている限り避けて通れないものです。正体不明な恐怖と不確実性に立ち向かうことで、新たな未来を開く勇気が必ず生まれます。最終的には、その勇気すら意識せず行動できるようになります。

そして、最後に大切なこと。あなたの「はじめの一歩」は、一人きりで挑むものではありません。誰かの支えがあってもいいし、まずは一歩を踏み出す勇気を得ることが重要です。それがあなた自身の新たな道を切り開く最初のステップになるはずです。

投稿者プロフィール

小橋広市
小橋広市
武蔵野美術大学卒業後、東京の建築デザイン事務所に就職。その後、京都で建築士事務所を設立。人の共通心理をとりいれた店舗や狭小住宅の企画設計を生業としていたが、59歳で心筋の半分以上が壊死する重度の心筋梗塞で倒れ、事務所を廃業。紆余曲折を経て住環境ライフコンディショニングコーチとしてリスタート。近年では、企業研修において、それぞれの組織に応じた内容にカスタマイズし提供している。

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